2010年10月8日金曜日

ネアンデルタール

 自分の群れを守るため、相手を攻撃する、逃げる。コレは動物の本能です。だが、相手がライオンとかである場合なので、同種の動物には適応されません。
 それで人間ですが、相手が同種の人間であってもライオンや鬼とみることが出来ます。自分の利益、女(男)、子供を守るため同種なのに相手をライオンにみてしまうのです。
 しかし、これは人間の本能ではありません、農耕が始まってから、すなわち、人類300万年の歴史のなかの、ケツのほうの1万年前から始まったにすぎません。狩猟採集経済の段階では戦争はありません。現在のイヌイットやピグミーをみても分かります。
 新人がヨーロッパに進出し、そこにはネアンデルタール人とよばれる別種の人類がいたわけですが、新人が序々にネアンデルタール人をとりこみ、数が劣勢であったほうの遺伝子が残らなかったようです。すでに子供が一代交配種になるほど、かけはなれていた可能性があります。
 コレが事実だとすると、人間はちょっと毛色の違う、もはや生物学的に別種のものも取り込む力があるのです。今後の発掘成果が期待されます。